よくある質問コーナー(診察編)
Q:犬を飼い始めたのですが、どのような予防が必要ですか?
A:生後2カ月を過ぎると、母犬からもらった免疫が弱くなってきます。
様々な伝染病からワンちゃんを守るために、8種混合ワクチンを打つことをお勧めし
ます。
初年度には3週間隔で2〜3回接種し、その後は1年に1回の追加接種が必要です。
A:生後3カ月を過ぎたら、1年に1回の狂犬病予防のためのワクチン接種が法律で義務
づけられています。
読谷村・恩納村・嘉手納町 在住の方は、病院内でワクチン接種と役場への登録が同時に行えます。
*注意点:副作用が出やすくなるので、ワクチンを受ける日の2日前後はシャンプーは
しないでください。
また、新しく家にワンちゃんを迎えた場合は、1週間は新しい環境に慣れるために、
ワクチンや他にストレスになりそうなことは避けてください。
A:蚊から移るフィラリア症が沖縄県内で流行っています。毎月の内服薬(背中にたら
すタイプもあります)
を仔犬の頃から生涯続けることで100%予防できます。冬でも県内には蚊が発生しま
す。
外飼いではもちろん、室内飼いでも毎月予防してあげてください。
もし半年以上予防があいている場合には、フィラリア症にかかっていないかの血液検
査が
予防薬再開の前に必要となります。
Q:猫を飼い始めたのですが、どのような予防が必要ですか?
A:生後2カ月を過ぎると、母猫からもらった免疫が弱くなってきます。
様々な伝染病から猫ちゃんを守るために、混合ワクチンを打つことをお勧めします。
初年度には3週間隔で2回接種し、その後は1年に1回の追加接種が必要です。
室内飼いでは、飼い主さんがウィルスを媒介することがあるので、3種混合ワクチン
をお勧めします。
外にでるネコちゃんには、猫白血病ウィルス感染症の予防も入った6種混合ワクチン
をお勧めします。
A:蚊からうつるフィラリア症はネコにもかかることがあります。
月に1度の背中にたらすお薬や内服薬での予防をお勧めします。
Q:避妊手術をしたいのですが・・・
A:ワンちゃんの場合→生後7カ月をすぎた頃から受けることができます。
1年以内に混合ワクチンの接種をしていることが条件となります。
手術前に血液検査を受け、問題が無ければ手術の予約を取ることができます。
発情が来た場合はホルモンの関係上、2カ月あけてから手術を行います。
1泊入院となります。
A:ネコちゃんの場合→生後6カ月をすぎた頃から受けることができます。
手術前に血液検査を受け、問題が無ければ手術の予約を取ることができます。
発情中の時には、発情がおさまってから手術を行います。
1泊入院となります。
Q:去勢手術をしたいのですが・・・
A:ワンちゃんの場合→生後8カ月をすぎた頃から受けることができます。
1年以内に混合ワクチンの接種をしていることが条件となります。
手術前に血液検査を受け、問題が無ければ手術の予約を取ることができます。
日帰り手術となります。
A:ネコちゃんの場合→生後8カ月をすぎた頃から受けることができます。
手術前に血液検査を受け、問題が無ければ手術の予約を取ることができます。
日帰り手術となります。
Q:ノミ・ダニの予防をしたいのですが・・・
A:ワンちゃんの場合→背中にたらすお薬や内服薬があります。効果は1カ月間持続しま
す。
外飼いのワンちゃんには首輪タイプもあります。効果は3-4カ月持続します。
A:ネコちゃんの場合→背中にたらすお薬があります。効果は1カ月間持続します。
フィラリア症の予防もできるレボルーションというお薬が人気です。
犬の病気について
ワクチンで防げる感染症
犬ジステンパー
発熱、下痢、神経症状などが起こり、全身がおかされ、治ってもいろいろな後遺症に悩まされます。死亡率も高く怖い病気です。
犬アデノウイルス2型感染症
アデノウイルスによる感染症で、肺炎や扁桃炎など呼吸器病を起こします。
犬伝染性肝炎
こちらもアデノウイルスによる感染症で、肝炎を主とし、嘔吐や下痢、食欲不振などが起こります。また、目が白く濁ることもあります。子犬では突然死することもあります。
犬パラインフルエンザ
パラインフルエンザウイルスによる呼吸器病で、咳や鼻水、扁桃炎を起こします。
アデノウイルスや「ケンネルコフ」と呼ばれる犬の風邪症候群を引き起こします。
犬パルボウイルス感染症
血液の混じったひどい下痢や嘔吐を起こす腸炎型がよく知られています。子犬に突然死をもたらす心筋型もあります。伝染性が強く死亡率も高い病気です。
犬コロナウイルス感染症
腸炎を引き起こす感染症です。下痢や嘔吐が起こります。パルボウイルスと混合感染すると症状はいっそう重くなります。
犬レプトスピラ感染症
細菌によって腎臓や肝臓がおかされる人と動物共通の伝染病です。代表的なのは歯茎の出血や黄疸がみられる黄疸出血型と、高熱下痢嘔吐を起こすコニコーラ型の2種です。このほかにもいろいろなタイプがあるので、注意が必要です。アウトドアで活動する犬ほど感染しやすい病気です。ネズミによって媒介され、沖縄県内では常在している伝染病です。
フィラリアとその予防
フィラリアってなあに?
フィラリアは犬の心臓や肺の動脈に寄生する糸状の寄生虫です。雌では30cm程度の長さになります。また1頭の犬の心臓に30cmもの長さのフィラリアが多数寄生していたこともあります。
日本糸状虫研究会が2003年に実施した開業医への調査では全国に50000頭以上の犬にフィラリアが寄生しているとの報告がありました。
沖縄県内の犬は感染率が高いです。愛犬をフィラリア症から守るために予防をしっかりとすることをおすすめします。
フィラリアが寄生するとどうなる?
・食欲、元気がなくなります。
・咳をしたり、呼吸が苦しそうになります。
・腹水や黄疸がみられることもあります。
・急性症状では急激に食欲・元気が無くなり、赤血球が壊されて尿が赤くなり
呼吸が荒くなることもあります。
・死にいたる恐ろしい病気です。
どうしてフィラリアになるの?
フィラリアは蚊に媒介されます。フィラリアが寄生した犬の血液をすった蚊が感染していない犬の血液を吸うとその犬も感染してしまいます。ですから犬の性別や年齢に関係なく、どの犬も感染する危険があるのです。
治療するには大きな危険が・・・
治療するには手術をするか薬で駆除するしかありません。
犬にとってはどちらも身体的には大きな負担になります。
経済的にも大きな負担になります。
月1回の予防薬投与で
フィラリアは完全に予防できます!
このようにおそろしいフィラリアも毎月1回の予防薬の投与で完全に予防できます。
予防薬は動物病院で手に入れることができます。
まずはお気軽にご相談ください。
猫の病気について
ワクチンで防げる感染症
猫カリシウイルス感染症
かかりはじめはくしゃみ、鼻水、発熱など、猫ウイルス性気管支炎に大変よく似ています。症状が進むと舌や口の周辺に潰瘍ができることがあります。症状が進むと急性の肺炎を起こし、死亡することもあります。
猫ウイルス性鼻気管炎
ヘルペスウイルスによる感染症で、ひどいくしゃみ、鼻炎などの呼吸器系症状のほか、結膜炎を引き起こします。高熱で食欲がなくなり、鼻水と涙で顔中がクシャクシャになるなど、典型的な風邪の症状がみられます。
猫汎白血球減少症
白血球が極端に少なくなる病気で、パルポウイルスが病原体です。症状は高熱、嘔吐、食欲減退。下痢が始まると、脱水症状となります。体力のない子猫だと、たった1日で死ぬこともあります。
猫白血病ウイルス感染症
持続感染すると80%が3年以内に死亡します。白血病やリンパ腫などの血液のガン、貧血、流産などを引き起こします。免疫力が弱まるためいろいろな病気を併発しやすくなります。感染してから発病までの期間が長く、その期間は見かけ上健康に見えますがウイルスを排泄し、他の猫へうつします。
まずはお気軽にご相談ください。